核科学者暗殺
在ウィーン国際機関イラン代表、「IAEAは殉教したイラン人核科学者の暗殺に関する立場を明確にすべき」
在オーストリア・ウィーンに本拠を置く国際機関のガリーブアーバーディ・イラン代表は、イランの核科学者であったモフセン・ファフリーザーデ博士の暗殺に関し、IAEA国際原子力機関による明確な立場の公表を求めました。
ファールス通信によりますと、ガリーブアーバーディ・イラン代表は先月30日月曜夜、イランを含むいずれの諸国も査察の軽減または制限を勝ち取ることはできないとする、グロッシIAEA事務局長の発言に応えて、「IAEAに対しては初期段階のうちに最近の殉教したファフリーザーデ氏のテロ暗殺に対する立場を包み隠すことなく述べ、この行為を強く非難することが期待されている」と語りました。
そして、「IAEAは、最も多くの査察を受け入れ、さまざまな責務の実施を通じて、最も透明性の高い核計画を有していながら、自国の科学者が暗殺の脅威にさらされ、あるいは暗殺され、またその核施設も攻撃、あるいは破壊の対象となっている加盟国に対し、緊急かつ根本的な責任を負っている」と述べました。
IAEAのグロッシ事務局長は先月30日、欧州の核合意の当事国がその責務を引き続き履行しない場合、それがイランの追加議定書の履行停止につながる可能性さえあるとするイラン議会の戦略的計画に応え、「査察の軽減、または制限により得をするものは誰もいない」と述べました。
また、殉教したファフリーザーデ氏のテロ暗殺に関しては、「IAEAはいかなる暴力にも嫌悪を表明する」と述べるにとどまりました。
イランの核科学者であったファフリーザーデ博士は、27日午後、テヘラン郊外で起こったテロ攻撃により殉教しました。
ファフリーザーデ博士を殉教に追いやった盲目的で臆病な暗殺は、国際社会から多くの反響を引き起こしています。
これまでのところ、シリア、ロシア、スイス、ベネズエラ、南アフリカ、トルコ、カタール、クウェート、レバノン、ヨルダン、アフガニスタンといった多数の諸国が、ファフリーザーデ博士の暗殺を非難しています。
多くの国とメディアは、ファフリーザーデ博士の暗殺の組織化における米国とシオニスト政権イスラエルの関与は確実である、と見ています。
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