視点;イランとアメリカ
トランプ政権のシナリオに対するイラン外相の警告
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米国の原子力
ペルシャ湾岸地域とイラクにおける米国の最近の動きを受け、イランのザリーフ外相は、「イラクから入手した情報は、戦争のための口実作りを狙った陰謀が存在することを示している」と述べまた。
ザリーフ外相は先月31日木曜、「トランプ氏は、米国内で新型コロナと戦う代わりに、この地域へのB52爆撃機と艦隊の派遣費用に数十億ドルを浪費している」とツイートしました。
情報筋は最近、米国の原子力艦がペルシャ湾地域に入るとともに、同じくB-52戦闘機2機もカタールのアル・ウデイド空軍基地に到着し、ペルシャ湾上空を飛行している、と報じました。
ペルシャ湾岸地域における最近の米国の動きについては、さまざまな見方があります。 一部のアナリストは、これらの動きを軍事的というよりは政治的、防衛的なものであると見ています。しかし、その中で、CNNなどの米国情報筋は、ホワイトハウスに留まる最後の日々にトランプ氏が下す決定について警告しています。
現代史は、イランがいかなる戦争も仕掛けたことがないことを証明していますが、イランはあらゆる侵略に対しては国民、安全保障、国益を断固として擁護するでしょう。イラク・旧バアス政権のサッダームにより強要された8年間にわたる戦争の経験は、他の人々にとっての、あらゆるレベルの攻撃に対するイランの敢然さの教訓の手本です。
しかし、一部の人々は、当時のイランイスラム革命防衛隊ゴッツ部隊のソレイマーニー司令官のテロ暗殺の一周忌を目前にして、米国のペルシャ湾及びイラクに向けての行動開始は、どちらかと言えばより防衛的なことであり、米国はこのテロ行為に対するイランの確固とした報復を懸念している、と見ています。 イラン政府高官は、ソレイマーニー司令官へのテロに対する米国への厳しい報復は、適切な時期、適切な場所で行われるだろうと繰り返し述べています。
しかし、別の一部専門家は、ペルシャ湾岸地域での米軍の動きは政治的な目的があり、アメリカ社会におけるトランプ大統領の政治的、思想的、面目的な失敗の結果、次期米国大統領にとって困難な状況を作り出そうとする工作だ、とみています。
新型コロナとの戦いにおける誤った管理、米国弱者層の経済問題、国家的、国際的場面でのトランプ政権の一方的なアプローチへの反対、これらは米国大統領選挙でのトランプ氏の敗北につながったのであり、トランプ氏はこの状況から抜け出すために、米国外での冒険を求めているのかもしれません。
イラン議会の国家安全保障委員会副委員長のヘイダリー議員は31日木曜、イランの国際通信イランプレスとのインタビューで、ペルシャ湾での米国の動きに反応して、「一番重要なことは、米国当局者らを心理的に怒らせることになった、米国の政治的な動きであり、トランプ氏は権力をバイデン氏にすんなりと移譲するつもりがなく、戦争という状況下でこの権力移譲を行おうとしている。このアプローチは米国にとって危険な行為である」と語りました。
もっとも米国がB-52戦闘機あるいは海軍艦船をペルシャ湾岸地域に派遣したのはこれが初めてではありません。 米国における政治構造と国際社会のアプローチは、冒険家のトランプ大統領のために容易な場を提供することはありません。 しかもイランは、この地域では軍事力でより優位であり、ペルシャ湾地域で起こりうる米国の軍事行動を全く恐れてはいないのです。
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