イラン外務省がアメリカの裁判所に抗議
4月 26, 2016 21:12 Asia/Tokyo
イランが、正式に、イランに対するアメリカの裁判所の判決に対する抗議を、アメリカの利益代表部をつとめる在テヘラン・スイス大使館に通達しました。
イラン外務省アメリカ総局のケシャーヴァルズザーデ総局長は、スイス大使を呼び出し、イランの資産押収に関するアメリカの最高裁判所の判決に対し、イランの正式な抗議文書を発表し、それを1955年の両国の取り決めをはじめとする二者協定、及びアメリカの国際的な取り決め、イラン政府の資産に関する司法的な免除に明らかに反するものだとしました。
また、イランが2001年のアメリカ同時多発テロに関わっているとするニューヨーク地裁の判決について、このテロにイランあるいはイラン人が関わっていることを示す証拠を提示していないにもかかわらず、イランに対するこのような根拠のない非難を行っていることに強く抗議すると共に、こうした主張を馬鹿げたものであり、各国政府の主権免責の遵守に基づく国際法の違反だとしました。
スイス大使も、「イランの抗議を即時にアメリカ国務省に伝え、その結果を報告する」と述べました。
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