イラン外相、「核合意の完全実施は制裁解除にかかっている」
(last modified Thu, 21 Jan 2021 08:13:15 GMT )
1月 21, 2021 17:13 Asia/Tokyo
  • ザリーフ・イラン外相
    ザリーフ・イラン外相

ザリーフ・イラン外相が、核合意の維持と完全な実施に協力したい、としたアイルランドの意向に応え、「核合意の完全な実施は制裁の解除にかかっている」と述べました。

イルナー通信によりますと、ザリーフ外相は20日水曜、サイモン・コーヴニー・アイルランド外相とのビデオ会談において、「イランは当初から核合意にそって全責務を果たしてきたが、アメリカが合意から離脱した後、ヨーロッパがこの合意に定められた責務を完全に履行できず、イランが核合意による利益を得られないことから、この合意の第36条に基づき、自らの責務履行を段階的に縮小した」と語っています。

また、「特にこの数年、国連憲章の目的と要旨に反し、国際条約に違反した、違法な制裁行使や妨害といった米国の行動は、多国間主義に甚大な打撃を与えた。すべての国、特に国連安保理のメンバー国に対しては、世界の平和と安全のために建設的な努力を行うことが期待されている」としました。

一方、コーヴニー外相も、イランとアイルランドの関係を極めて重要なものだとし、「在テヘラン・アイルランド大使館は他の国々にあるいくつかの大使館と同様、財政問題のため数年前から一時閉鎖されている。しかし現在、我々はその可能な限り早期の再開に向けて動いており、それに向けた措置が開始されている」と述べています。

また、「アイルランドは、核合意が多国間外交の重要な成果であると考えている。また、安保理の非常任理事国、そして核合意関連の安保理決議2231の円滑な実行の担い手に選ばれたことを考慮して、この点で積極的かつ建設的な役割を果たすつもりだ」としました。

 

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