イラン外相、「今月23日よりIAEAの監視が減少」
(last modified Wed, 17 Feb 2021 11:19:21 GMT )
2月 17, 2021 20:19 Asia/Tokyo
  • ザリーフ・イラン外相
    ザリーフ・イラン外相

ザリーフ・イラン外相が、「わが国とIAEA国際原子力機関の協力は今後とも継続される」と強調し、「今月23日からは、IAEAによる監視が削減される」と語りました。

IRIB通信によりますと、ザリーフ外相は閣議の傍ら、「国会で可決された法案に従い、イラン原子力庁はIAEAに対し、今月23日から追加議定書の実施に関する自主的な行動を中止する旨を正式に通知しましたが、IAEAによる監視は今後も継続される」と述べています。

また、「これまでのところ、我々はIAEAの監視基準である保障措置・セーフガード協定を遵守し、これを履行している。我々はこれまで自主的な措置として、承認なしに追加議定書を実施したが、このほどこの自主的措置の実施の中止を決定した」としました。

さらに、グロッシIAEA事務局長とも相談する意向を表明しています。

そして、「イラン原子力庁は、監視の質についてIAEAと話し合う準備ができているとし、「IAEAの監視は、世界のほとんどの国で見られる通常通り継続されることになる。第二に、米国とヨーロッパを含む核合意の相手側は、自らの責務履行に復帰する必要がある」と語りました。

ほかにも、「イランがとった行動は核合意第36条項に沿ったもので、我々はまだ核合意に残留しており、国の最高幹部が発表しているように、米国が制裁を解除し、核合意の他のメンバーが自らの責務を履行すれば、イランが補填措置をとる理由は残らない」と述べています。

最後に、「各関係国が核合意に戻った場合、その時こそ我々が5年前と同様に追加議定書の完全実施を続けられる」と結びました。

 

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