イランの英雄叙事詩人・フェルドウスィーとは?
(last modified Sat, 14 May 2022 14:04:00 GMT )
May 14, 2022 23:04 Asia/Tokyo

イランが誇る英雄叙事詩人フェルドウスィー(940~1020)は、本名をハキーム・アボルガーセム・フェルドウスィ―と称し、現在のイラン北東部の町トゥースに生まれました。

フェルドウスィ―は疑いなく最大のペルシャ語詩人のひとりに数えられ、その名著『王書(シャーナーメ)』は、イランの言葉、思想、文化が織り込まれた不朽の名作とされています。

この作品は、多くの研究者らの間で世界最高の英雄叙事詩とみなされ、イランの国と、古代史の偉大な王や勇者たちの数多くの物語のほかに、その勇ましい業績が、戦での勝利や、彼らの寛大さ、勇敢さ、敬虔さとともに語られています。

この偉大な詩人は、イランの地に古くから伝わる物語の中からイラン人の英雄譚を詩の形で表すことで、イラン文学に永遠に残る作品を生み出しました。

この大詩人にちなみ、イラン暦でオルディベヘシュト月25日にあたる5月15日は、ペルシャ語を守る日、そしてフェルドウスィ―の記念日となっています。

なお、フェルドウスィー廟は、イラン北東部の中心都市マシュハドから20km離れたトゥース市にあり、この廟はアケメネス朝時代の建築から着想を得て、フーシャング・セイーフーン氏により設計、再建されたものです。

 

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