イランとIAEAの1ヶ月間の合意延長 サーレヒー原子力庁長官、「濃縮は従来どおり継続」
May 25, 2021 14:26 Asia/Tokyo
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サーレヒー・イラン原子力庁長官
イランの平和的核計画に対するIAEA国際原子力機関の検証および査察継続に関する、イランとIAEAの合意が1ヶ月延長された一方で、サーレヒー・イラン原子力庁長官が「ウラン濃縮はこれまでどおり継続される」と語りました。
ファールス通信によりますと、サーレヒー長官は24日月曜、「60%、20%、および5%濃度でのウラン濃縮はこれまでどおり継続される」とし、「20%濃度の濃縮ウランの備蓄量も、90kgを超えている」と述べています。
イランとIAEAとの間の合意を延長し、IAEAの監視カメラでによるデータ収録をさらに最大1か月間続けるというイランの決定は、24日月曜、IAEAに通知されています。
グロッシIAEA事務局長は同日、記者会見でイランとのこの合意が延長される旨を明らかにしました。
EUとロシアは、イランとIAEAによるこの合意の延長決定を歓迎しています。
イランは今年2月23日、国会で可決された法律を実施するために、セーフガード外の監視と追加議定書の自主的な実施を一時停止しました。
イランとIAEAは、追加議定書の自主的実施を停止する前に、イラン国内の8つの施設や建物に設置された監視カメラの収録データ情報を3ヶ月間保存し、イランと核合意の相手国の間で合意が得られなかった場合はそれらの収録情報を消去することで、合意に達していました。
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