イランの石油市場復帰を、アジアの精油会社が待ちわびる
アジアの精油会社と石油化学会社が、イランの石油およびコンデンセート油の市場復帰が近づいていることに興奮して待ちきれずにいることを、情報筋が伝えました。
アジア・エネルギー市場筋と経済筋は、「コンデンセート油分離装置を備えたアジアの精油会社は、アメリカによる対イラン制裁の解除が実現すれば、イランの超軽質原油を現在市場に出ている同種の原油より好むだろう。なぜならこれらの会社は、精油による利益を増やす一環として、イラン南部の広大な南パールス油田の原油の価格割引を期待しているからだ」と強調しました。
アジアの精油会社や石油化学製品製造業者の多くは、イランの原油およびコンデンセート油の取り引き開始の可能性に向けて準備をしているところです。一方で、イランの石油販売に対する厳しい制限をめぐっては、今年の第3四半期が終わる前に撤廃される可能性についての楽観論が増加しています。
韓国、中国、日本の精油会社や石油化学製品製造業者は、ビジネス情報を配信するS&Pグローバル・プラッツに対して、「我々は純粋に、イラン産石油取り引き再開の可能性について興奮している」と語りました。なぜなら、ペルシャ湾地域で生産を行う彼らは、石油・コンデンセート油が豊富にあることで、アジアに向けて価格面で非常に経済的にそれらを調達できるからです。
制裁前には、極東アジアの石油元売り会社である韓国のハンファトータルやSKイノベーション、中国のシノペック中国石油化工、日本のエネオスなどは、イラン産石油の大手の顧客でした。
イランの超軽質原油、つまり南部パールスが産出するコンデンセート油は、石油化学に使用される原油の一種です。特にアジアのコンデンセート油の調達源がカタールやオーストラリアに限定されている現在は、極東アジアの精油会社の多くがその動向を注視しています。
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