視点
イラン海軍の国際海域駐留ー海上安全保障に向ける力
イラン・イスラム共和国海軍の使命は、海上の国境・領海を守り、海洋におけるイランの資源と利益を防衛することです。
これに関して、イラン海軍はその任務を戦略部隊の水準に向上させており、加えて、海上安全の維持を目的とした公海駐留能力を持っています。
イラン海軍のハーンザーディー司令官は20日火曜、同国南部バンダルアッバース港湾に駐留する同軍第1海上区艦隊を視察した際、これに関する海軍の進歩に触れ、「今日、海軍艦隊が遠方の国際海域に到達してイラン国旗を掲げるならば、それは間違いなくこの国の革命的で熱心な若い世代の後方支援によるものだ」と語りました。
イラン海軍戦略部隊およびイスラム革命防衛隊海軍は、海上安全を維持すべく繰り返し抑止力を発揮し、割り当てられた任務の遂行において注目に値する進歩を見せています。
このプロセスの延長として、イラン海軍初の港湾艦船マクラーンが、軍の南方派遣艦隊に加わりました。
この艦船は、2021年1月にイラン海軍に加わった最新の艦船の1つです。この艦船の就役により、海軍の任務を遂行するための重要な一歩が踏み出されたことになります。
艦船マクラーンは、特にアデン湾、紅海、ホルモズ海峡での情勢不安や海賊行為への対処を目的とし、遠隔海域での海軍任務遂行用に設計されています。
また電子戦、ミサイル作戦、無人機戦、特殊作戦に必要な装備を有しており、その任務の一環として、2021年5月には大西洋に派遣されました。
純イラン製の駆逐艦サハンドと港湾艦船マクラーンで構成されるイラン海軍戦略部隊第77艦隊は、このほど大西洋に初めて進出し、ナビゲーションの分野での同国の能力を実証しています。
この強力な海軍の進出・滞留は、イランの権威と力強さを示しています。
米ニューヨーク市に拠点を置く、アメリカのビジネスや技術ニュースの専門ウェブサイト・ビジネスインサイダーは、海軍の艦隊の再建と近代化の進展に関する最新の報告の中で、「イランは今日、自らの艦船を様々な大洋での任務に派遣している」と報じました。
イラン海軍は今日、海上戦に対応した高度な装備と武器を備えており、ペルシャ湾とオマーン湾の海岸からインド洋と大西洋までに至る海域、そして安全確保が必要な国際海域のすべての地点に進出、駐留する能力を有しています。
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