イラン西部ロレスターン州におけるシーア派追悼記念日の「泥塗り」の儀式
(last modified Wed, 25 Aug 2021 05:51:21 GMT )
8月 25, 2021 14:51 Asia/Tokyo

イラン西部ロレスターン州の中心都市ホッラマーバードでは、毎年イスラム暦モハッラム月の追悼シーズンに、ペルシャ語で「ゲル・マーリー」と呼ばれる泥塗りの儀式が行われます。

この儀式の実施に当たり、青少年を中心とする多数の男性たちが、日の出前に、目の細かいふるいにかけられた土と水、バラ水で練られた泥の池の中で寝転がり、体中に泥を塗りつけます。その後、焚き火の周りに行き、泥を乾かします。

それから皆で集まって挽歌を朗吟してから、多数の行列を作って市内の通りを練り歩き、手で胸を叩いて追悼儀式をした後、正午には、当日無料開放される市の浴場に行き、泥を洗い落とします。

そして当日の日没時には、各地でシャームガリーバーンと呼ばれる儀式が開催されます。シャームとは夜、ガリーバーンとは寄る辺のない人々を意味しています。これはシーア派イマームホサインが今から1400年近く前にイラク・カルバラーで殉教した後、身を寄せる場もなく夜の砂漠に残されたホサインの随行者の女性や子どもたちを思い起こす儀式であり、これに因んだ挽歌などが朗吟されます。

 

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