イメージが語るイラン
ガダムガーフ、北東部ネイシャーブールにある信仰名所
8月 28, 2021 14:17 Asia/Tokyo
イスラム教シーア派8代目イマーム・レザーの足跡にちなんで建てられた廟であるガダムガーフは、イラン北東部ホラーサーン・ラザヴィー州ネイシャーブール市にある最も重要な信仰上の名所で、同市から東へ24キロの地点にあります。
ガダムガーフは、シルクロードの道中においてネイシャーブールを出た後に旅人やキャラバンが立ち寄る最初の宿場町でした。何世紀も昔にはこの場所に、旅人や巡礼者、商人などのために、当時郵便の役割を担っていた伝令の中継所や公衆浴場などの公共施設がありました。
ガダムガーフとして有名な建物の重要性や権威は、シーア派8代目イマーム・レザーが西暦816年、現在のサウジアラビア・マディーナからトルクメニスタン・メルヴまで歴史的・政治的な移住をしたことにまつわります。
ガダムガーフは、3方を壁で囲ったアーチ状の突出し構造「イーヴァーン」を4面に配し、その上に高いドームを据えた設計で、そのタイル装飾は西暦1611年、当時のサファヴィー朝シャー・アッバースの指示で施されました。中庭は、水が流れている点では他のイラン式庭園に似ていますが、庭の中央にイマーム・レザーが立ち寄ったことでご利益があるとされる湧き水があるため、他の庭園よりも秀でている所以となっています。
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