SCOサミットでイラン大統領が参加国首脳らと会談、立場を表明
ライースィー・イラン大統領が、タジキスタン首都ドゥシャンベで開催された、第21回SCO上海協力機構首脳会合にて、この組織の加盟国の首脳らとの2者協議を行いました。
第21回SCO首脳会合は17日金曜、12カ国の首脳らの参加によりドゥシャンベで開催されされました。
今回の首脳会合には、イランのほかにタジキスタン、キルギス、カザフスタン、ベラルーシ、パキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの首脳らが直接参加したほか、ロシア、中国、インド、モンゴルの各国首脳がオンラインにより参加しました。
ライースィー大統領は今月16日と17日の両日にわたり、この会合にてウズベキスタン、トルクメニスタン、カザフスタン、ベラルーシの大統領および、パキスタン、アルメニアの首相らと会談しています。
ライースィー・イラン大統領はこの会合において、参加した首脳や関係者らを前に演説し、「SCOは、世界規模の多国間主義の推進力となりうる」と述べています。
また、「世界は今日、新たな時代に突入し、覇権主義や一極主義は凋落しつつある」とし、「国際体制は多極化や、独立諸国への力の再分配という方向へと変貌しつつある」としました。
さらにこの会合の傍ら記者会見し、「アフガニスタン問題の解決は、アフガン人同士の対話によってのみ可能だ」と述べています。
そして、「米のアフガン駐留は、情勢不安やテロ、麻薬生産、犯罪の増加、経済インフラの破壊、そして抑圧されたアフガン人家庭にとって数多の苦痛や苦難を引き起こしただけだった」とし、「アフガン前政権の急速な崩壊は、アメリカがアフガンで築いたはずの各種組織構造が極めて基盤の弱いものだったことを明確に示した」と語りました。
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