イラン国連大使、「米と英独仏は、核合意内の自らの責務に違反
(last modified Thu, 18 Nov 2021 09:42:25 GMT )
11月 18, 2021 18:42 Asia/Tokyo
  • イランのタフテラヴァーンチー国連大使
    イランのタフテラヴァーンチー国連大使

イランのタフテラヴァーンチー国連大使が、核合意からの米の違法な離脱および、この国際合意に対するヨーロッパ諸国の約束違反を指摘し、「核合意に関する否定しがたい事実は、わが国がこの合意を遵守していたものの、アメリカと英独仏という欧州3カ国が自らの約束に違反したというものである」と語りました。

イルナー通信によりますと、タフテラヴァーンチー大使は17日水曜、IAEA国際原子力機関の年次報告の採択を目的とした国連総会において、「アメリカの違法な核合意離脱、違法な制裁の強化、並びに安保理決議2231への違反により、イランはこの決議に基づく自らの合法的な権利を行使できなくなっている」と述べています。

続けて、核合意関連のイランの措置に言及し、「核合意のそのほかの相手国が責務を効果的かつ完全に実施し、わが国に対する違法な制裁の全廃が検証確認され、並びに責務違反の再発防止が西側諸国から約束された場合に、わが国は核合意内の責務を完全に実施する用意がある」としました。

また、イランがIAEAと密接に協力し、そして他のいずれの加盟国よりも多くの査察を受け入れ、新型コロナウイルス禍中でもこれらの査察受け入れを継続してきたことに触れ、「イランの保障措置協定の実施に関して問題は一切存在せず、このことはIAEA事務局長の最近の報告でも確認されている」と語っています。

さらに、「核エネルギーは、各国の経済・社会的発展の様々な側面において重要な役割を果たしている」とし、「この問題は、NPT核兵器不拡散条約およびIAEA規約においても完全に説明、明記されている。IAEA規約上の責務の1つは、核エネルギーの平和利用に向けた加盟国への支援である」と述べました。

そして、イランの核施設に対するシオニスト政権イスラエルの破壊的な攻撃および、イラン核科学者に対する近年の同政権のテロ攻撃として発生した、ファフリザーデ氏のテロ暗殺に触れ、特に国連をはじめとする国際機関に対し、このような犯罪を非難するよう求めています。

最後に、「イスラエルは相変わらず、NPTへの加盟を拒み、IAEAの規約や保障措置の受容を渋っている。IAEAは、この問題に対しプロとして対処すべきだ」と結びました。

 

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