イラン国連大使、「イランはアフガン国民支援に全力を尽くしてきた」
タフテラヴァーンチー・イラン国連大使が、「わが国は過去40年間にわたり、アフガニスタン国民への支援に全力を挙げてきた」とし、「これがわが国の政府の公式政策だ」と語りました。
国際通信イランプレスによりますと、タフテラヴァーンチー大使は26日水曜、アフガン状況を議題とした国連安保理会合において、同国で発生している前代未聞の人道上の危機に触れ、「国連の複数の報告によれば、アフガンでは2400万人以上が人道支援を必要としている」と述べています。
また、「イランはこれまでに、食料、医薬品、医療機器などの基本的な必需品を含む、数十の人道援助物資をアフガンに送付している」とし、「現支配勢力・タリバンがアフガンを掌握した後も、イランはアフガン国民支援のために同国との国境を引き続き開放しており、現在、両国の間では通常どおり貿易が行われている」としました。
さらに、「わが国の政府と国民に多くの問題を引き起こしている米国の非人道的な制裁にもかかわらず、わが国は、最小限の国際援助しか得られない中で国内在住のアフガン難民に教育、医療、職業訓練、雇用を含むさまざまなサービスを提供している」と語っています。
そして、イラン国内の難民に対する新型コロナウイルス予防ワクチンの接種計画にも言及し、「イラン政府は、自国民の予防接種プログラムと同時に、アフガン難民にもコロナ予防接種を行っている」と述べました。
続けて、「米国の制裁により、イランの財源は大きく制限されている」とし、「国際社会が適時にイランに必要な支援を提供しなければ、その大半がイラン経由でヨーロッパに渡ろうとしているアフガン難民を支援し続けることはできないだろう」としています。
最後に、アフガンの凍結資産の解除を求めるとともに、「アフガン資産の凍結解除は、同国の経済復興や人命救助のために必要であり、決して政治的または条件付きであってはならない」と結びました。
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