回廊ニュース | イラン北東部サラフス国境電鉄を経由し中国と欧州の鉄道が接続
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イランのファルザーネ・サーデグ道路・都市開発大臣
イラン道路都市開発大臣が中国訪問中に、中国・欧州鉄道連結を議題とする第2回国際会議に出席し、イランの共同協力計画の一部について説明しました。
ファルザーネ・サーデク道路都市開発相は18日火曜、中国・欧州鉄道連結に関する第2回国際会議において、「イランの鉄道網とトルコの鉄道網を結ぶマランド・チェシュメソライヤー(いずれもイラン北西部のトルコ国境に近い町)間を結ぶ戦略的鉄道ルートの完成が真剣に検討されている」と表明しています。
【ParsTodayイラン】サーデク大臣はさらに「この鉄道ルートの完成により、シルクロードの南支線は全線が鉄道回廊となる。つまり、中国から欧州まで全線が鉄道により完全につながり、最小限の停車時間で迅速かつ安価でのあらゆる種類の貨物輸送が保証される」と付け加えました。
第2回中国・欧州鉄道連結会合は18日火曜、中国陝西省の省都西安で開催され、沿線諸国の当局者に加えて、鉄道分野の企業や活動家が参加しています。
北部ラシュト・北西部アースターラーを結ぶ鉄道はイラン・ロシア間の貿易発展の軸
ロシア・アストラハン州知事イゴール・バーブシュキン氏は、「イラン北部ギーラーン州ラシュトと同州国境都市アースターラーを結ぶ鉄道プロジェクトの完成は、南北回廊の強化と貿易交流の加速に不可欠である」とし、「ラシュト・アースターラー鉄道はイラン・ロシア間の貿易発展の軸である」と語りました。また、ギーラーン州知事ハーディ・ハッグシェナース氏との会談で、「我々は共同経済・文化プログラムの実施を歓迎し、これらの協力をより実践的なレベルに引き上げる用意がある」と述べています。さらに、ギーラーン州アースターラー港と同州バンダルアンザリー港が持つ可能性を指摘し、「これらの港の運用能力を向上させることで、両地域間の貿易量を大幅に増やせる。ラシュト・アースターラー鉄道回廊は、カスピ海、コーカサス、そして北欧への架け橋と考えられている。この路線がフル活用されれば、年間最大1500万トンの貨物輸送が可能になる」とコメントしました。
カスピ海沿岸諸国会合は投資と南北回廊強化の機会
ハッグシェナース・ギーラーン州知事は、カスピ海沿岸5カ国からの高官代表団と政府閣僚のラシュト訪問に言及し、「港湾開発、鉄道網、そしてラシュト・アースターラー鉄道計画が南北回廊強化に向けた議論の中心となるだろう」と語りました。イラン主導によるカスピ海沿岸諸国州知事による初の会合は様々な目的により、「カスピ海は友情と地域発展の架け橋」というスローガンのもと、18日火曜および19日水曜の2日間にわたりギーラーン州で開催されます。

