イラン外務省報道官、「欧州は米の核合意不履行にとらわれるべきでない」
2月 07, 2022 21:37 Asia/Tokyo
イラン外務省のハティーブザーデ報道官は、欧州は米の核合意不履行にとらわれるべきでないとした上で、「イランはアメリカの行動が実行に移るのを待っている」と述べました
IRIB通信によりますと、ハティーブザーデ報道官は7日月曜の記者会見で、明日からオーストリア・ウィーン協議の第8ラウンドが再開されることに触れ、「イランは、アメリカをはじめとする各国代表団が核合意の責務履行や制裁解除にむけた明確な議題を持って協議の場に戻ることを期待している」と述べました。
また、米政府高官が次期政権が核合意を遵守することは保証できないとしたことについて、「イランと4+1カ国(英仏独中露)グループとEUは、米国が将来に向けきちんとした保証を提供すべきだと強調している」と述べました。
その上で、「アメリカは、核合意離脱のような自らの過ちや破壊的な決定の代償をイラン国民に支払わせることはできないと知るべきだ」と述べました。
さらに、イスラエル首相がウィーン協議の合意成立について言及したことに反応し、「シオニストらが地域のテロや流血の原因である」とした上で、「地域の友人たちは、この偽政権の策謀にはだまされない」と語りました。
また、イランとサウジアラビアの協議については、「イランは前回イラクで行われたような枠組みでの協議には常に用意ができている」と述べました。
さらに、アメリカとイスラエル、サウジアラビアによる海上軍事演習については、「地域外勢力による違法な駐留は数十年にわたって地域の情勢不安や紛争の原因となっている」としました。
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