イラン人権本部書記、「サウジは最近の死刑執行について説明すべき」
3月 14, 2022 21:10 Asia/Tokyo
イラン司法府人権本部のガリーブアーバーディー書記が、最近サウジアラビアで81人が処刑されたことに触れ、「サウジは、これらの死刑執行や、これらの人々がどのような犯罪を理由に処刑されたかについて説明すべきである」と語りました。
サウジでの人権侵害が続く中、同国内務省は12日土曜、東部州カティーフに住むシーア派教徒の若者41人を含む81人を一度に処刑しました。
サウジ政府は、表現の自由に対抗する目的で毎年のように、テロとの戦いという口実を持ち出し反体制派の人々を重い刑や死刑に処しています。
IRIB通信によりますと、ガリーブアーバーディー書記は、これらの処刑は、様々な角度から調査すべきであるとし、「有罪判決を言い渡された個人の信条やイデオロギーという対抗的な側面は判決に大きく影響を与えており、これは、警鐘に等しく、他国もこの行動を非難すべきである」と語りました。
また、サウジアラビアは、これらの死刑が同国の刑事法に則った形で執行されていると主張していますが、これらの裁判は、政治的なものだった上に、死刑囚らは良心の囚人だったのではという疑問が残るため、調査されるべきだ、と述べています。
同書記はさらに、これらの処刑に対する人権機関など国際機関の沈黙を批判すると共に、「この沈黙の一方、人権擁護を主張する国々は時として、イラン国内で言い渡される一件の法的判決に関して、人権問題を声高に叫んでいる」と表明し、「人権や国際メカニズムの二重性は非常に破壊的なものだ」としました。
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