駐イラン・ボリビア大使、「パレスチナは世界で最も大きな傷」
南米ボリビアのロミナ・グアダルーペ・ペレズ・ラモス駐イラン大使は、「世界ゴッツの日」制定というイラン・イスラム革命初代最高指導者・ホメイニー師のイニシアチブを称賛し、パレスチナ問題を世界最大の傷であり痛みであるとしました。
今月29日は、イスラム教徒が断食を行うラマザーン月の最終金曜日にあたり、「世界ゴッツの日」となっています。
これは、イランイスラム共和国の建国者ホメイニー師のイニシアチブにより制定されたもので、この日には全世界のイスラム教徒やパレスチナ支持者らが、パレスチナを占領しているシオニスト政権イスラエルのアパルトヘイト政策への嫌悪を表明することになっています。
パレスチナの抑圧された人々への支持を目的とする「世界ゴッツの日」のデモ行進は、世界の多くの国で毎年開催されています。
これに関し、ボリビアのロミナ・グアダルーペ・ペレズ・ラモス駐イラン大使は27日水曜、IRIB通信のインタビューに応じ、「これまでに90件の国連安保理決議が可決されており、このことはパレスチナ国民の権利が、イスラエル政府と呼ばれるものによって侵害されていることを示している」と述べました。
ラモス大使は、パレスチナ問題に対する国際社会の偏った対応を批判し、「現在、世界では16から18の戦争が起きている。しかし国連はそのすべてについて一様には対応しておらず、偏った対応をしている」としました。
その上で、「ウクライナ戦争は、同国を擁護する国々が戦火を絶やさないようにしつつ武器を供与していることを示している。その一方で、1948年から現在まで、同じような武器をパレスチナ支援のために提供することができたはずだ」と述べました。
また、「世界ゴッツの日」について、「単にシオニスト政権イスラエルの犯罪を非難するだけでなく、それを阻止するために具体的な行動をとるべきで、関係する国際機関・団体はこれについて措置をとるべきだ」と述べました。
さらに、アメリカが自国の大使館を聖地ベイトルモガッダス・エルサレムに移転したことは、シオニスト政権の犯罪を公式に認める要因になったとし、この米政府の行動に対する国際社会の沈黙を批判しました。