EU上級代表が主張、「ウィーン協議の行き詰まり打開を追求」
May 08, 2022 02:29 Asia/Tokyo
EU・欧州連合のボレル外務・安全保障政策上級代表が、「EUとして、対イラン核合意を救うべく最後の努力を行っている」と語りました。
対イラン制裁解除をめざすウィーン協議は、3月から休止状態に入っています。アメリカは協議開始当初から、対話前進のために具体的で率先的な提案をするかわりに、関係各国を協議遅延と妨害で非難しようとしてきました。
ボレル上級代表はさらに、「いわゆるテロ組織リストと称するリストからのイランイスラム革命防衛隊の削除という、イランの要求の前に立ちはだかる現在の行き詰まりの打開、および1つの中道案への到達を目指して努力しているところである」と主張しています。
また、現在の協議の状況を納得のいかないものだとし、「現状をこのまま続ける可能性は存在しない」と主張しました。
これに先立ち、アメリカの金融情報紙ウォールストリートジャーナルは、西側諸国の外交官の話として、「ヨーロッパの当局者は現在、対イラン核合意の救済のために1つの新たな圧力行使に向け準備中である。彼らの提案は、協議での現在の行き詰まりからの脱却に向けた努力として、EU側の代表者であるエンリケ・モラ欧州対外行動庁事務次長をテヘランに派遣することだ」と報じていました。