EU上級代表がイラン訪問、バーゲリー外務次官と会談
May 11, 2022 21:08 Asia/Tokyo
欧州対外行動庁のエンリケ・モラ事務次長は11日水曜、バーゲリー・イラン外務次官と会談しました。
対イラン制裁解除目指すオーストリア・ウイーン協議においてEU代表としての調整役を務めるモラ事務次長の今回のイラン訪問は、今年3月21日以来2度目のことで、協議の休止から2ヵ月後に実現しました。
国際通信イランプレスによりますと、モラ事務次長と、ウイーン協議でイラン協議団長を務めるバーゲリー次官は、今回の会談において、双方の関心事について意見交換を行いました。
モラ氏は、10日夜、テヘランに向かう前に、ツイッター上で、バーゲリー次官など他のイラン政府高官と会談を行うため、再度イランに向かうとし、「協議で残っている溝を埋めるための作業が継続されている」と指摘しました。
2018年5月8日、当時アメリカ大統領だったドナルド・トランプ氏は執行命令に署名して、アメリカの核合意離脱を表明しました。これを受け、核合意に定められたアメリカの遵守すべき事柄に基づき解除されていた対イラン核関連制裁が再発動されました。
バイデン現米政権の高官らはこれまでに何度も、同国による対イラン最大限圧力行使という政策の失敗を認めているものの、核合意への復帰に必要とされた措置の実施を回避してきています。