岸田首相、「戦後最大級の難局にあって有事の政権運営が必要」
7月 11, 2022 17:12 Asia/Tokyo
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岸田首相
日本で11日、岸田文雄首相が自民党本部で党総裁としての記者会見を行い、「今の日本は戦後最大級の難局」と述べました。
日本では10日、自民党が参院選において単独で63議席を獲得し、改選議席125の過半数を確保しました。
参院選から一夜明けた11日、岸田氏は党総裁としての記者会見に出席しました。
会見で岸田氏は、ウクライナでのロシアの特別軍事作戦、食料品などの物価高に言及し、こうした課題は数十年に一度あるかないかのものであり、「今の日本は大きな課題が幾重にも重なり合い、正面に取り組んでいかなければならない『戦後最大級の難局』にある」と述べました。
また、こうした難局では「平時ではない、有事の政権運営」が求められると述べ、「聞く力」と「決断と実行」を政権運営の両輪として、全力で難局の突破に取り組むとの決意を述べ、そのうえで、8日に銃撃事件で亡くなった安倍晋三元首相の思いを受け継ぎ、拉致問題の解決、憲法改正に取り組むと述べしました。
また経済面については、「新型コロナを乗り越え、コロナ前に戻すだけではなく、新しい時代にふさわしい経済社会を作り上げていく」との考えを示しました。
賃金の引き明けについては、2021年から「賃上げ税制や、賃上げに積極的な企業への優遇など、呼び水となる政策を政府が作り、そして民間に賃上げの流れを進めてきた」ものの、物価高騰が続く中、「賃上げをさらに持続し、こうした流れをよりしっかりとしたものにしなければならない」と述べました。
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