7月 12, 2022 20:11 Asia/Tokyo

安倍晋三元首相が奈良市内での演説中に銃撃・殺害された事件で、逮捕された山上徹也容疑者は、奈良市の次の遊説先だった埼玉県も犯行の候補地にしていたと供述していることがわかりました。

これは読売新聞や日本経済新聞が捜査関係者への取材でわかったこととして報じたものです。

それによると、安倍氏は事件の起きた8日午後6時半からさいたま市内で街頭演説を予定していました。関係者によると、安倍氏の演説予定は5日夜からSNSなどで告知されていたということです。

山上容疑者はこれまでの供述で、安倍氏が7日に岡山県内で演説することをインターネット上の情報で把握し、会場周辺を訪れていたことを明かしています。しかし、同会場は屋内で2000人以上が集まっており、入り口で来場者に記帳させていたことから、犯行を断念したとみられます。

その後、安倍氏が8日に予定されていた長野県内での演説をとりやめ、急きょ奈良を訪問することを前日7日に把握。8日午前10時前、事件現場に到着し、1時間半ほど下見をした後、安倍氏を銃撃・殺害しました。

今回の供述で、山上容疑者が奈良での襲撃実行に失敗した場合、その日のうちに埼玉まで移動し、安倍氏殺害を実行するつもりだったことがわかり、その強い殺意があらためて浮き彫りになりました。

 


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