日本の障碍者が難局を打破、eスポーツに取り組む人々
今回は、日本でeスポーツと呼ばれる、重度障がい者の様子をご紹介しましょう。
ここは、車椅子での日常生活を送っているある重度障害者のお宅です。
この方は、巧みにパソコンを操作しながら、「普段の生活では、なかなか自由に動くことが難しかったのですが、ゲームの中では自由に動くことができます。活動ゲームは今やっている中でも、キャラクターゲームを操作する中で、不自由さを感じることはほぼないですね」と語っています。
また「対戦して負けたりとか、さっきもそうなんですけど、そういうときに反省して、自分のせいだと考えてもう1度、ではどうしたらいいかを考えてやるフェーズがゲームとしてあります。そういうときに、ゲームの中だからこそ自分の責任の中でできるところが魅力的だと思います」とコメントしました。
さらに、eスポーツに取り組む視覚障害の男の子は、「普段がやはり、見えないからというのもあって、慎重に動きすぎる部分があるので、大胆に、アグレッシブに動ける自分になりたい、という気持ちがあります」と述べ、ヘッドフォンから聞こえてくる音を聞きながら、巧みにパソコンのキーボードを操っていました。
そして、「コスプレー自体、まだやったことがないんですけど、音声読み上げで資料を読ませていて、ここは近いなって思う部分を1つでも見つけると、あっ、ちょっとやってみたいと思うんですよね。それがアキラの場合は、僕のほうが若干身長は高いんですけど」と語ってくれました。
ほかにも、視覚障害者の方々が、とても視覚障害があるとは思えないほどたくみにパソコンを操り、ゲームを展開しています。
もう1人の視覚障害者の若い男性は、「自分もまさに、eスポーツの中で熱くなったり、仲間を作って盛り上がったりとかできる。戸外のスポーツだけでなく、eスポーツでもそういうことができる活動をしていきたいし、eスポーツがそうなると、オリンピックも含めてもっと中高生とか大人も含めて、皆でワイワイできる娯楽になっていくことが希望です」と抱負を語ってくれました。
最後に、eスポーツ運営の関係者の1人は「eスポーツができるようになると、オンライン上でコミュニケーションをしたり、ゲームをするということになると、テレワークができる人材であることを見せやすくなります。コミュニケーションがとれて、ゲームのルールやマニュアル、インターネットを理解して業務やゲームができる、こういうeスポーツで結果を残せる人は、仕事でもその会社に対して貢献できる人材であることを見せやすいのでは、と思っています」と今後の希望や見通しについてコメントしています。
eスポーツは今後、重度障害者にとっても就労や娯楽面での大きな助けとなることが期待されそうです。