東京市場で24年ぶりに一時146円台、円安が進む
(last modified Wed, 12 Oct 2022 03:48:43 GMT )
10月 12, 2022 12:48 Asia/Tokyo
  • 東京市場で24年ぶりに一時146円台
    東京市場で24年ぶりに一時146円台

円相場が一時、約24年ぶりに1ドル146円台をつけました。

日本の報道各社によりますと、12日水曜の東京外国為替市場で、円相場は一時、1998年以来約24年ぶりに1ドル146円台をつけ、政府・日本銀行が去る9月22日に円買いの為替介入に踏み切る直前の円安水準(145円90銭)を突破しました。

日米の金利差が拡大するとの見方から、運用に有利なドルを買って円を売る動きが強まった。市場では追加介入への警戒感も高まっています。

日本時間の12日午前11時現在、11日火曜午後5時に比べて60銭程度円安・ドル高の1ドル146円台前半で取引されています。

前週末に発表された9月の米雇用統計で、景気動向を反映する非農業部門の就業者数の伸びが市場予想を上回り、米景気は堅調でインフレ圧力は根強いとの見方が広がりました。

また、FRB米連邦準備制度理事会の高官からも大幅利上げの継続を示唆する発言が続いており、日米の金利差の拡大が改めて意識された形となっています。

さらに、ウクライナ情勢の緊迫化が懸念されていることも、基軸通貨ドルの買い材料となっています。

こうした傾向について、三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩氏は「円安基調は変わらないが、政府・日銀の対応をにらんだ慎重な取引が続くだろう」と指摘しました。

なお、対ユーロでは、60銭程度円安・ユーロ高の1ユーロ141円台後半で取引されています。

松野官房長官は12日、午前の記者会見で「日々の為替相場の動きについて、逐一コメントすることは差し控えるが、いずれにせよ、引き続き、為替市場の動向を高い緊張感を持って注視するとともに、過度な変動に対しては適切な対応を取りたい」と述べました。

 


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