核軍縮議論する「国際賢人会議」が広島で開幕
12月 11, 2022 18:05 Asia/Tokyo
各国の政治リーダーらが核軍縮を議論する「国際賢人会議」(座長・白石隆熊本県立大理事長)の初会合が、広島市で開幕しました。
NHKによりますと、岸田首相の開会メッセージにより10日土曜午前に開幕したこの国際会議では、世界各国の関係者らが核兵器の廃絶を強調しています。
また、この会議冒頭では国連のグテーレス事務総長やアメリカのオバマ元大統領らがビデオメッセージを寄せました。
なお、この会議は11日日曜までの予定となっています。
ちなみに、去る8月に米ニューヨークで開催されたNPT核兵器不拡散条約運用検討会議では、各国の関係者らは見解の一致を見なかったのみならず、共同声明を出すこともできませんでした。
1968年から発効しているNPTおよびTPNW核兵器禁止条約は、世界の全ての核兵器の実験や備蓄を含めた核戦争関連行為の終結を目指しています。
核兵器の開発や保有、使用などを禁止する核兵器禁止条約が発効して、去る1月22日で1年となりましたが、核兵器の保有国などは条約に反対しています。
2017年以降、この条約は、少数の非核保有国の署名と同意を得たのみにとどまり、アメリカやロシア、中国などの核保有国や、アメリカの核の傘のもとにあるNATO北大西洋条約機構の加盟国や日本などは、条約に参加していません。
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