嘉手納爆音きょう初弁論 米軍機の夜間・早朝飛行差し止め請求で
1月 19, 2023 19:48 Asia/Tokyo
沖縄のアメリカ軍嘉手納基地周辺の住民が軍用機の騒音被害を受けているとして、国に対して夜間早朝の飛行禁止などを求めている裁判が始まり、国側は訴えを退けるよう求めました。
NHKによりますと、米軍嘉手納基地周辺8市町村の住民が、国に対し米軍機の夜間・早朝の飛行差し止めや爆音被害による損害賠償などを求める「第4次嘉手納爆音差し止め訴訟」の第1回口頭弁論が19日木曜、那覇地裁沖縄支部で始まりました。
この裁判は嘉手納基地周辺の8つの市町村の住民およそ3万5000人が、軍用機の騒音で健康被害や日常生活に大きな影響を受けているとして、夜間早朝の飛行禁止や原告1人あたり月5万5000円の損害賠償などを国に求めているもので、軍用機の騒音をめぐる訴訟の原告の数としては過去最大です。
一方、国側は訴えを退けるよう求めました。嘉手納基地をめぐる訴訟は昭和57年以降、3回起こされ、いずれも国に損害賠償の支払いを命じる判決が確定しましたが、飛行禁止は認められませんでした。
4回目となる今回の訴訟は、同基地周辺のW値(うるささ指数)75以上の地域に住む3万5566人(1万2049世帯)が、昨年1月28日に提起し、改めて夜間早朝の飛行禁止を強く求めていく方針で、アメリカ軍に基地を提供した国の責任を中心に争われることになる見通しです。
なお、沖縄の地元紙・沖縄タイムズによりますと、この訴訟について1982年の第1次提訴から、これまでの原告数は第1次907人、第2次5544人、第3次2万2063人となっています。
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