岸田首相、「北方領土めぐる交流事業の再開期待」
1月 25, 2023 19:53 Asia/Tokyo
岸田首相が25日の国会答弁で対ロシア政策に関する質問に答え、「四島交流事業」(ロシア名:人的交流事業)は日露関係の中で最優先事項の一つであるとの認識を示しました。
各メディアによりますと、岸田首相はロシアとの関係について「外交上のやり取りは双方の大使館ベースで日々行っている」としたうえで「漁業交渉についても適切に対応していく」と述べました。
さらに、日本人が北方領土(ロシア名:南クリル諸島)の先祖の墓を訪問する「北方墓参」を含む「四島交流事業」を、両国関係の中で最優先事項の一つと位置付けていると明言したうえで、「一日も早く再開できる状況になることを強く期待している」と述べました。
岸田首相は、23日の通常国会で行った施政方針演説でも、日露関係が現在厳しい状況にあると指摘した上で、「我が国としては、引き続き、領土問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持する」と述べていました。
一方、この発言の後にロシアのドミートリィ・ペスコフ大統領報道官は、ロシアと日本の平和条約締結に向けた交渉が再開される可能性は低いとの見解を示しています。
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