岸田首相が引き続き強く要求、「拘束日本人の早期解放を」
(last modified Tue, 04 Apr 2023 07:01:54 GMT )
4月 04, 2023 16:01 Asia/Tokyo
  • 岸田文雄首相
    岸田文雄首相

岸田文雄首相が、中国当局による日本の製薬現地法人の日本人男性の拘束事件について、中国側に早期解放と領事面会を要求するとしました。

日本の報道各社によりますと、3日月曜の参院決算委員会では、製薬大手・アステラス製薬の日本人男性幹部社員が中国で拘束されたことを巡り、自民党の和田政宗氏が、50代の日本人男性が3月、中国でスパイ行為などを取り締まる国家安全当局に拘束されたことについて、「大手製薬会社の現地邦人の幹部が拘束された。現在、政府はどのように対応しているのか」と質問しました。

これに対し、岸田首相は「先週末、中国を訪れた林外務大臣からも抗議をした。邦人保護の観点から、早期解放と領事との面会の実施を強く申し入れるとともに、家族ら関係者との連絡など、できるかぎりの支援を行っていく」と述べました。

この日本人男性の拘束をめぐっては、林外相が週末に中国・北京を訪れ、外交トップの王毅政治局委員らに早期解放を求めていますが、解放の見通しは立っていません。

林外相はまた、現地の日系企業関係者に政府の対応を説明したとしたうえで、「在留邦人の安全確保に努めたい」と述べています。

去る3月に中国当局に拘束されたこの日本人男性は、中国で長年勤務する経験豊かな駐在員で、異動で日本に帰国する当日に連絡がとれなくなったということです。

日中関係筋は「今後の経済関係などに極めて深刻な影響を与える」と強い懸念を示しています。

 


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