日仏ハーフの歌舞伎俳優誕生、尾上眞秀・10歳で襲名後の初舞台
May 03, 2023 16:46 Asia/Tokyo
歌舞伎俳優の初代尾上眞秀(10)が2日水曜、東京・東銀座の歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」の昼の部「音菊眞秀若武者(おとにきくまことのわかむしゃ)」で襲名後の初舞台を踏みました。
祖父で人間国宝の尾上菊五郎(80)や“平成の三之助”として人気をけん引してきた市川團十郎(45)、尾上菊之助(45)、尾上松緑(48)ら超豪華な顔ぶれがそろった舞台で堂々の演技を披露しました。
劇場には外国人の観客も目立ち、日仏ハーフの歌舞伎俳優誕生という歴史的瞬間を見守りました。
初舞台となった演目は豪傑・岩見重太郎が諸国を巡り、ひひや大蛇を退治した伝説をもとにした新作です。
物語の前半では、女童姿に扮(ふん)した眞秀は花道から登場し、菊之助や團十郎と一緒に愛らしい踊りを披露し、後半は少年剣士・重太郎に変身して敵役の松緑や不気味なヒヒと勇ましい立ち回りを展開しました。
この日仏混血の歌舞伎俳優は、歌舞伎の立役と女形の両方に可能性を感じさせる確かな演技力で観客を魅了していました。