日本で死亡事故起こした米兵家族、釈放求めバイデン氏にも働きかけ
May 20, 2023 23:36 Asia/Tokyo
2021年10月、米軍横須賀基地所属の大尉アルコニス・ハネマン被告は静岡県富士宮市内を運転中、道路脇の店に突っ込み、日本人3人を死傷させました。
ハネマン被告は一審の静岡地裁で禁錮3年の実刑判決を受け、控訴しましたが、昨年7月、東京高裁はこれを棄却しました。
ハネマン被告の家族は、被告が運転中に高山病を発症して意識を失ったこと、被害者側に和解金を支払っていることなどを理由に、刑罰が重すぎるとし、日米両政府に釈放を求めてきました。
ハネマン被告の妻・ブリトニーさんは、CNNの取材に、「(日本は)同盟国であり、バイデン大統領が問題だと認識して提起すれば、(日本側も)大きな問題だと認識する」と述べ、米国政府の積極的な介入を求めました。
ブリトニーさんの訴えをうけ、米議会の超党派議員らがバイデン大統領やエマニュエル駐日大使に対応を求める動きもありました。
今年1月の日米首脳会談では、ハネマン被告の処遇を検討する作業部会の設置で合意したとも伝えられています。
しかし、日本の司法判断に他国の政府が介入するのは正常な状態ではなく、米側にそのような認識はうかがえません。