東京・自由が丘のレストラン「菜道」、インバウンド客の間で大好評
東京・自由が丘のレストラン「菜道」、オープンわずか1年で世界的なベジタリアンサイトの「ベスト・ヴィーガン・レストラン」1位を獲得東京・自由が丘にあるベジタリアン・レストラン「菜道(さいどう)」が、肉、魚、卵、牛乳、精製糖、化学調味料を一切使用しない料理を提供することで話題を呼び、インバウンド客から絶大な支持を得ています。
「美食同源」をコンセプトに「菜道(さいどう)」が東京の自由が丘にオープンしたのは2018年9月のことです。
この店のチーフシェフに抜擢された楠本勝三さんは岡山県出身で、19歳の時に上京して15年間シェフとしての修行を積み、その後10年間は自身の名を冠した西麻布の会員制レストラン「くすもと」を任されていたキャリアを持っています。
橋本さんが菜道を開店してからは、世界中から訪れるインバウンド客が途絶えず、特に2019年11月には世界中のヴィーガン/ベジタリアンに最も利用されているレストラン情報サイト「Happycow(ハッピーカウ)」で世界1位を獲得しました。
楠本勝三氏は、東京港区西麻布の会員制レストランでシェフを務めていたとき、「食の多様性」というテーマに直面したということです。
その当時、会員から、ムスリム(イスラム教徒)を接待する時のためにハラール対応の食事を出せるようにしてほしいと依頼され、当初は和食のメニューから、イスラム教徒が禁じられている豚肉やアルコールを除いたものを提供していましたが、良い評価は得られなかったという経験があります。
以来、「和食にこだわらず、顧客が食べたいと思うおいしい料理」を作っていくようになり、ハラール以外にも、様々な食の禁忌への対応が求められるようになると、制約のある食材の中でどのように味を出していくか、考えることが面白くなっていったということです。