広島大、被爆の留学生17人の原爆死没者名簿記載を申請
7月 01, 2023 18:41 Asia/Tokyo
広島大学が、広島市内で被爆した当時の外国人留学生17名を原爆死没者名簿に記載するよう申請しました。
NHKによりますと、広島大学の調査により、1945年8月6日の広島への原爆投下時、広島大学の前身である広島文理科大学と広島高等師範学校に留学していた外国人留学生が被爆し、その後死亡が確認されました。
これらの留学生は、日本が戦時中に植民地支配していた東南アジアで指導者を養成するために招いたマラヤ(現マレーシア)など「南方特別留学生」の8人と、日本が侵略して中国東北部に建国した旧満州国など中国大陸からの留学生9人のほか、ブルネイ初代首相で、広島での体験も伝えてきたペンギラン・ユソフ氏(2016年没)も含まれています。
広島大は来年の開学75年を控え、被爆時の状況やその後の消息を改めて調査しており、申請を受けた広島市は、すでに名簿に載っている人がいないかを確認中です。
未掲載の人を新たに記帳した名簿は今年8月6日、平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に納められることになっています。広島大学の原爆死没者名簿にも今月、17人のうち未記載だった8人の名前が新たに追加されました。
なお、これについて広島市原爆被害対策部は「外国人の記載申請は少なく、犠牲者が新たに分かったことは意義がある。未記載の人は全員登記し、追悼したい」とコメントしています。
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