松野官房長官、「北朝鮮ミサイルはICBM級、過去最長の74分飛行」
7月 12, 2023 15:51 Asia/Tokyo
日本の松野博一官房長官が、同国防衛省の見解として「北朝鮮が12日水曜午前9時59分ごろに北朝鮮の首都・平壌(ピョンヤン)近郊から東方向に1発の弾道ミサイルを発射した」と発表しました。
日本の報道各社によりますと、松野官房長官はまた、「今回はICBM大陸間弾道ミサイル級で、74分ほど飛行し日本時間の同日午前11時13分ごろ、北海道の奥尻島の西およそ250キロに位置する日本のEEZ排他的経済水域外の日本海に落ちた。飛行距離は1000キロ程度で、最高高度は6000キロを超えたと推定した」と述べています。
松野長官はさらに、「ロフテッド軌道で発射されたものと考えている。北朝鮮が発射を予定する軍事偵察衛星とは異なる」との認識を示しました。
加えて、「現時点で被害情報などの報告は確認されていない」とし、中国・北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に厳重に抗議したと説明しました。
なお、今回のミサイルの飛行時間は、北朝鮮が2022年3月に発射したICBMの71分を超えて過去最長となったということです。
一方で、日本政府は今回ミサイル発射を受けてNSC国家安全保障会議の4大臣会合を開催しました。
そして、首相官邸の危機管理センターに設置している官邸対策室に、関係省庁の担当者でつくる緊急参集チームを招集して情報の収集や分析にあたっています。加えて、海上保安庁は航行中の船舶に関連情報に注意するよう呼びかけました。
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