日本の総人口の10人に1人が80歳以上に
18日月曜の「敬老の日」にちなみ、日本の高齢者人口は1950年以降初めて減少し、3623万人となったものの、人口に占める高齢者の割合は29.1%で過去最高となったことが明らかになりました。
ヤフーニュースによりますと、日本の総務省の今月15日時点での人口推計では、65歳以上の高齢者は比較可能な1950年以降初めて減少し、3623万人でした。
ただ、総人口に占める割合では29.1%と過去最高で、世界200の国と地域の中で最も高くなっています。
また、75歳以上の人口は初めて2000万人を超え、総人口の10人に1人が80歳以上となりました。
一方、2022年時点で仕事に就いていた高齢者は19年連続で増加しており、912万人とこちらも過去最多となりました。
これに伴い、高齢者の就業率は25.2%に上り、仕事に就いている人のおよそ7人に1人が高齢者であることが判明しています。
日本人の平均寿命は男女とも80歳を上回り、100歳以上の人は9万2000人を超えました。
一方で、一人暮らしの高齢者が年々増えていることも事実です。スマートフォンの使用法が分からない以外にも、生活上の分からないことを尋ねたり、作業を頼んだりできる相手がいない人も多いほか、病気を抱え、外出が難しい人も決して少なくありません。
そうした人を置き去りにしないことが重要であることから、最近は電球の交換などの困りごとを気軽に頼めるサービスも出現しています。官民で連携し、シニア世代の孤立を防ぐことが必須です。
日本人の平均寿命が延び、高齢者の存在感がますます高まっていることから、健康で意欲のある人が、能力を発揮できるような社会を目指すことが求められています。