玉城知事が国連人権理事会で演説、「辺野古の新基地、民意に反する」
9月 19, 2023 16:42 Asia/Tokyo
-
玉城デ二―沖縄県知事
玉城デ二―沖縄県知事が、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で開かれた国連人権理事会で現地時間の18日月曜午後5時半(日本時間19日午前0時半)ごろ、演説を行いました。
沖縄の地元紙・琉球新報によりますと、玉城知事は政府が進める名護市辺野古の新基地建設について「県民投票により明確に埋め立て反対という民意が示されたにもかかわらず、貴重な海域を埋め立て、新基地建設を強行している」と訴えました。
そして「米軍基地が集中し、平和が脅かされ、意思決定への平等な参加が阻害されている沖縄の状況を世界中から関心を持って見てほしい」と呼び掛けました。
また、軍事力の増強は周辺地域の緊張を高めるとして「県民の平和を希求する思いとは全く相いれない」と指摘しました。
辺野古新基地建設を巡る訴訟では、最高裁で県の敗訴が確定していました。
玉城知事は過重な基地負担を負わされている沖縄に対し、さらに民意に反した新基地建設を強行する日米両政府の不当性を主張し、国際社会の世論を喚起したい考えです。
加えて、2016年に国連総会で採択された「全ての人は、全ての人権が保護され発展が実現するような平和を享受する権利を有する」とする「平和への権利宣言」を沖縄で具体化するよう、関係する各国政府へ外交努力の強化を求めています。
沖縄県知事が国連人権理事会でスピーチするのは、2015年9月の翁長雄志前知事に続き8年ぶり2回目のことです。
なお、玉城知事は今回の演説に先立ち、国連特別報告者と面談しました。
タグ