駐日米大使、SNS投稿でホワイトハウスからお咎め? 米メディア報道
米NBCは20日、エマニュエル駐日米大使が、中国政府の人事動向などについてSNSに頻繁に投稿していることをうけ、ホワイトハウスから「米中関係改善に向けた動きを損なう」としてやめるよう指導されたと報じました。
エマニュエル氏は今月上旬、自身のX(旧ツイッター)アカウントで、中国の秦剛前外相や李尚福国防省の動向が不明となっていることをについて、「そして誰もいなくなった」「何かが怪しい」などアガサ・クリスティーやシェイクスピアの一節を引用し、一方的な憶測を投稿していました。
また、習近平国家主席についても12日の投稿で「習の手口は疑う余地がない。失われた命などお構いなしに、政治的利益のために人類の悲劇を利用する。とんだ恥知らずだ」などと挑発的な言葉で記していました。
米NBCの報道によると、NSC・米国家安全保障会議の複数の当局者が、こうしたエマニュエル氏の投稿が米中関係改善の機運を損なうとして、中止を求めたということです。
また、バイデン大統領の側近の一人が「東アジア地域での米国の取り組みに反している」とエマニュエル氏を批判したとも伝えています。これに対し、エマニュエル氏の報道官は今回のNBCの報道を「まったく真実ではない」と否定しています。
エマニュエル大使はかねてからツイッター上で舌禍を繰り返してきました。
先月には、映画「バービー」の公式アカウントが、原爆投下を揶揄するような宣伝画像を好意的に拡散して多くの日本人ユーザーから非難を浴びましたが、エマニュエル氏はこれに一切触れず、同映画を称賛する投稿をしました。
それ以前にも、日本のLGBT政策について内政干渉的に法制化を迫る投稿をし、多くの批判的なリプライがつきました。中には、「歴代最悪の駐日米大使」「早く国に帰れ」といったコメントまでありました。