2月 07, 2016 20:03 Asia/Tokyo
  • 日本による東シナ海へのイージス艦の派遣

ガッファーリー解説員 日本の自衛隊が、東シナ海にイージス艦を配備しました。

日本は最近、特に1月6日に北朝鮮が水爆実験の実施発表した後、軍事計画を実行する機会が訪れたと見ているようです。北朝鮮による衛星ロケットの発射は、アメリカ、日本、韓国にとって、北朝鮮に圧力を行使するための口実となりました。これらの国は、北朝鮮の行動は朝鮮半島の緊張を煽る挑発行為だとしています。アメリカは、北朝鮮による長距離ミサイルの発射は、大陸間弾道ミサイルの開発計画を覆い隠すためのものだと報告しました。

アメリカとその同盟国による見解の表明、立場、アプローチに注目すると、日本が東シナ海にイージス艦を配備したことは熟考に値します。日本は、その目的を、北朝鮮によるミサイル発射の脅威に対抗することとしています。これを受け、日本政府は、北朝鮮がミサイルを発射した場合、直ちにそれを迎撃するとしています。これはアメリカが誰よりも望んでいることです。しかし北朝鮮は、衛星ロケットの発射は、科学研究を目的にした平和的なものだとしています。

アメリカは、彼らが緊張を生じさせずに軍事的な政策を追求することはできないことを示しました。アメリカが、その意味や代償についてどのような目算を持っているのかはさておき、アメリカのアジアにおける軍事戦略の基礎は、レーガン大統領からジョージ・ブッシュ大統領の時代に築かれました。そして現在、オバマ大統領は、そこにわずかな変更を加え、中国のけん制を目的とした東アジア重視の戦略を強調しています。

明らかに、日本、韓国、オーストラリア、フィリピン、タイ、シンガポール、ベトナムが懸念を示したのと同時に、アメリカは、アジアにおける軍事駐留を正当化しています。この中で、日本は、北朝鮮の脅威に対抗する目的で、石垣島に地対空誘導弾パトリオット3を配備しました。日本は、北朝鮮のミサイルが国内に落ちる可能性がある場合、東シナ海のイージス艦がミサイルで迎撃し、撃ちもらしたときにこのパトリオット3を使用するとしています。

こうした中、日本は、北朝鮮のミサイル発射に対抗する以上の目的を追求しているようです。実際日本は、国境警備、主権、国益の観点から、尖閣諸島の領有権の主張の正しさを証明するため、軍自体を保有する必要があるとして軍国主義化を正当化しています。

日本の人々は、国家の主権存続にかかわる問題であるため、当然、安倍首相の政策を支持することでしょう。特に安倍首相は、再度、北朝鮮の長距離ミサイル計画や軍事力の発展について触れています。

安倍首相は、このような口実により、これまで以上に自衛隊を北朝鮮に対抗させることができます。こうした中、中国は、アジア諸国は自国の利益を考慮した上で、外交政策、特にアジア政策において理性を保つ以外に方法はないとしています。なぜなら、そうしなければ、アジアは、それぞれの間に解決できない問題を抱え、武器競争の場となってしまうからです。

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