日本とフィリピンの軍事協力
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日本とフィリピンが、フィリピン大統領の日本訪問の中で、複数の軍事・経済協力文書に調印しました。
(last modified 2025-10-27T05:05:03+00:00 )
10月 29, 2016 19:41 Asia/Tokyo
  • 日本とフィリピンの軍事協力

日本とフィリピンが、フィリピン大統領の日本訪問の中で、複数の軍事・経済協力文書に調印しました。

ガッファーリー解説員

これらの合意書は、フィリピンのドゥテルテ大統領と安倍首相によれば、地域戦略、安全保障、海の問題の枠内で調印されたもので、両国の関係の新たな 幕開けを表すものだということです。日本はこうした中、2億1000万ドルをフィリピンの海のインフラ整備に供与することを約束しました。

ドゥテルテ大統領は日本訪問で多くの成果を得て帰国したと予想されます。双方を満足させている協力協定の調印に加えて、日本は大型巡視船2隻と海上 自衛隊練習機TC-90をフィリピンに移転する文書に署名しました。日本はさらに、フィリピンのインフラ・農業プロジェクトの実施を請け負いました。

政治の世界において友好や敵対は継続しないことから、日本とフィリピンの協力も、こうした政治的、歴史的見解の結果であるといえるでしょう。

経済問題、経済活動、雇用創出、各国の冷戦後の利益ある取引は、こうした時代のあらゆる状況に注目すると、戦争、一時的な軍事衝突や暴力に代わるものです。このため明らかにフィリピンはアメリカとの協力や一方的な見解ではなく、地域、アジア内での協力を追い求めています。

ドゥテルテ大統領は日本訪問前に、中国を訪問し、この訪問は西側やアジアの政界の注目を集めました。なぜなら、中国とフィリピンの南シナ海の領有権 を巡る問題は、その裾野を拡大しているからです。フィリピンはこの問題をハーグの仲裁裁判所に提訴し、その結果、フィリピンに有利な判決が下されました。 さらに重要なのは、ドゥテルテ大統領が中国訪問で、習近平国家主席と会談し、アメリカとの軍事関係を徐々に停止していくことを強調したことです。

明らかに中国はこのドゥテルテ大統領の言動に惑わされることなく、外交政策において利益を維持するために、より慎重な行動をとっています。

ここで、疑問なのは、ドゥテルテ大統領がアメリカに対してとっている行動です。彼は時に公然と、時に暗示的に、アメリカの政策を覇権主義、脅迫、干 渉を伴うものだとし、こうした関係を断ち切ることを強調しています。フィリピンの外務大臣も大統領に続いてこのような関係はフィリピンのためにならないとしています。

一部で、ドゥテルテ大統領はある挑発的な決定においてアメリカを試そうとしていると考えられています。このため、一部の政界は、ドゥテルテ大統領の 行動は政治の分野での綱渡りになぞらえ、彼はこのような問題の提起により、アメリカをフィリピンに対する非専制的な政策に向かわせようとしているとしてい ます。ドゥテルテ大統領の中国・日本訪問はこうした点から分析することができるのです。