4月 02, 2016 22:27 Asia/Tokyo
  • 日本の元首相が、トルコに原子力の勧告をしたことを後悔

日本の菅元首相が首相時代に、トルコの当時のエルドアン首相に日本の原子力技術を使用すべきだと発言したことを後悔しました。

フランス通信によりますと、菅元首相は、「福島の原発事故が発生する前、私はその当時のエルドアン首相に日本の質の高い原子力技術を使用するよう勧告したが、現在、これは完全な間違いだったと気づいた」と述べました。

2011年3月の福島原発の事故発生時に首相をつとめていた菅氏は、「地震とテロの危険に直面しているトルコのような国は、原発を断念すべきだ」と語りました。

さらに、アメリカの同時多発テロについて触れ、「テロリストは原発に対して同様のテロ攻撃を行うことができる。トルコはこれらの原発を断念する可能性を考慮すべきだ」と述べました。

こうした表明の一方で、日本とフランスは、トルコ北部スィノプ県に2基目の原発を建設しようとしています。

福島原発の事故後に職を退いた菅氏は、「原子力技術は完全に安全と言うことはない。私は最も安全なエネルギー政策は、原発を一切持たないことだという結論に達している」と語りました。

また、福島の事故は人的なミスと自然災害の結果だとし、「我々はこのような状況に適切な備えがなかった。物理的な理由、施設の準備不足、適切な政策の欠如がこの悲劇を拡大した。私は日本や世界の将来のエネルギー政策は何よりも再生エネルギーの拡大に集中し、私たちが取り返しのつかない損害の受けないようこうしたエネルギーを追求すべきだ」と述べました。

タグ