政治遺産なき歴代最長政権、ポスト安倍に思惑交錯
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安倍首相
24日月曜に連続在職日数で歴代最長を達成した安倍晋三政権ですが、首相が目指す憲法改正など大きな政治遺産は残せていません。
ロイター通信が24日東京から報じたところによりますと、安倍政権は 逆に足元では新型コロナウイルスや東京五輪の延期など、新たに背負った負の遺産の対応に追われています。支持率が過去最低水準まで落ち込み、体調不安もくすぶる中、永田町では早期退陣や解散・総選挙、ポスト安倍を巡ってさまざまな思惑が交錯しています。
安倍首相の連続在任日数は24日、2012年12月に再登板してから2799日が経ち、これまで最長だった佐藤栄作首相を抜きました。
この間、安倍首相はデフレからの脱却、ロシアとの間に横たわる領土問題、北朝鮮からの拉致被害者奪還、憲法改正、軍事力の強化と、過去の政権が成し遂げられなかった課題の解決に乗り出してきました。
しかし、いずれの目標も目立った具体的な成果を出せていないのが現状です。
「明確な政治的レガシー(遺産)を残せていない」と、時事通信の元解説委員で、政治評論家の原野城治氏は話しており、「憲法の制定は結局できなていない。外交面でも日中関係は最悪な状態、日韓もにっちもさっちも行っておらず、日ロも八方塞がりだ」としました。
毎日新聞が22日に実施した世論調査によると、内閣支持率は34%と前月比2ポイント上昇したものの、第2次安倍政権発足以来最低水準が続いており、不支持率は59%と高止りのままです。
任期前の早期退陣説に拍車をかけているのが、安倍首相の健康不安です。17日に東京・信濃町の慶応義塾大学病院で日帰り検診を受けたことで、首相の体調への懸念が一気に広がりました。
立教大社会学部の砂川浩慶教授は、コロナや延期された東京五輪など「現政権の負の遺産を処理した上で安倍首相が任期満了で退陣し、石破茂元幹事長や岸田文雄政調会長など新首相のもとで来年解散するのが自民党としてはベストだろう」とした上で、「首相の体調が本当に悪いのであれば、麻生(太郎)副総理などが暫定的に首相に就く可能性がある」とみています。
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