台風10号の影響により、日本全国で52人が重軽傷
9月 07, 2020 15:48 Asia/Tokyo
大型で非常に勢力の強い台風10号の影響で、これまでに日本全国で52人の重軽傷者が出ています。
台風10号は、7日午前には長崎県対馬市の北約260キロを時速45キロで進み、中心気圧は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速40メートル、最大瞬間風速55メートルを記録しました。
また、九州西岸を北上し、6日から7日にかけて州全域を暴風域に巻き込んだ後、7日月曜には対馬海峡から朝鮮半島に抜けました。長崎市野母崎で最大瞬間風速59・4メートルを記録するなど、各地で観測史上最大を更新しています。
さらに、この台風による6日の総雨量は、宮崎県美郷町で9月全体の平均雨量を上回る490ミリを観測し同県椎葉村で418ミリ、熊本県湯前町で308・5ミリに達しました。
共同通信によりますと、正午現在で、これまでに九州を中心に50人以上が重軽傷を負ったほか、宮崎県椎葉村では土砂災害により4人が安否不明となり、1人が負傷しています。
九州ではまた台風10号により、最大で約47万5千戸が停電したほか、交通網でもJR九州が全線運休し混乱が続いています。
台風10号の北上に伴って南から暖かく湿った空気が流れ込んだことから、台風から離れた東日本でも大気の状態が非常に不安定になっています。
気象庁は、引き続き局地的に雷を伴う非常に激しい雨や暴風の恐れがあるとして、厳重な警戒を呼び掛けています。
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