コロナで足止めされた日本人観光のため、ペルー政府がマチュピチュを特別公開
南米ペルーの観光名所、古代インカ帝国の城塞(じょうさい)都市マチュピチュ遺跡を訪れていた日本人男性が、新型コロナウイルス対策のため移動制限や遺跡閉鎖のため現地で足止めされていたところ、ペルー政府に遺跡訪問を特別に認められ、世界遺産を1人で満喫しました。
フランス通信が13日火曜、報じたところによりますと、この男性は奈良県出身のボクシングトレーナー、片山慈英士さん(26)で、去る3月にペルーに入国していました。
しかし、マチュピチュへの入場券を購入したわずか数日後にペルーでは公衆衛生上の緊急事態宣言が発令され、以来200日以上も現地で足止めされていました。
片山さんは、現地紙の取材に対し、「3日間だけ滞在する予定だったが、航空便のキャンセルと移動制限措置により、気が付けば何か月も過ぎていた」と語っています。
こうした片山さんの実態が情報として伝えられたことから、地元の観光当局はこのほど片山さんだけのためにマチュピチュの閉鎖を解除し、訪問を特別に許可したということです。
片山さんは、他に誰の姿もないマチュピチュで撮影した自身の写真をインスタグラムに投稿。「閉鎖後、一番最初にマチュピチュ行った地球人は俺だぁぁぁぁぁ」とのコメントを添えるとともに、フェイスブックに動画も投稿して、地元観光当局の計らいに謝意を表明しました。
マチュピチュは当初7月に再開の予定でしたが、現在は来月まで延期されており、当局はまた再開後の一日の入場者数を675人に制限し、また見学の際に入場者らには対人距離の維持を求めるということです。
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