大坂選手、コロナは不安も東京五輪に強い思い
女子テニスの大坂なおみ選手が31日、1年延期になった東京五輪への強い思いを口にする一方で、開催に向けては国民の理解が大切だと話しました。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、聖火台に点火される7月23日までに新型コロナウイルスの感染が抑え込めていない場合でも、五輪の安全な開催は可能だという姿勢を、現在も崩していません。しかし、日本では陽性者が急増する中、多くの地域に緊急事態宣言が出され、外国人の入国も原則禁止されている状況にあります。
フランス通信によりますと、大坂選手は、8割が今夏の開催に反対しているという最近の世論調査の結果が気になると認め、「心配なのは一般の人たちの安全。国を開くわけだから」とし、「さまざまな場所からたくさんの人がやって来る。とにかく日本の人たちに安全だと感じてほしい」と話しました。
東京五輪の看板選手の一人である大坂選手はそれでも、今も日本代表として母国での五輪に出たいと考えています。
米フロリダ州在住の同選手は、「東京五輪に出るためなら2週間、部屋に閉じこもる」と話し、「前回大会は出られなかったから、東京五輪出場は自分にとってすごく特別な経験になる」と続けました。
男子のテニス世界ランキング2位につける、スペインのラファエル・ナダル選手も、大坂選手と同じような五輪への思いと出場意欲を持っています。しかし、最終判断は医療の専門家が行うべきだと考え、「僕たちがやらなくてはならないのは、この問題に対して本物の正しい知識を持っている人たちの指示に従うことだ」と報道陣に語っています。
ナダル選手はさらに、現在のツアー日程の中に2週間の隔離期間を押し込むのは難しいのではないかと話し、「五輪のための15日間の隔離を、ツアーと組み合わせなくてはならない。現在のカレンダーで、その調整は難しいように見える」とコメントしています。
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