大坂選手、「グランドスラムは一つ一つ」 高まる期待にも冷静
全豪オープンテニス女子シングルスで優勝した大坂なおみ選手が、インタビューで今後の目標などについて語りました。
フランス通信によりますと、20日に行われた全豪オープンテニス女子シングルス決勝を制した大坂なおみ選手が、四大大会(グランドスラム)で10勝できるという周囲の声に対して、「プレッシャーや期待」に押しつぶされることはないと約束しました。
現在23歳の大坂選手は、決勝でジェニファー・ブレイディ選手(米国)を6-4、6-3で下し、グランドスラムここ8大会で4勝目を挙げました。決勝では初進出から4戦全勝で、これはモニカ・セレシュ氏とロジャー・フェデラー選手(スイス)に続く3人目の記録となります。また、世界ランキングも2位に上がることが決まっています。
今回の優勝で、大坂選手は女子テニス界の中心的な存在になるとみられており、グランドスラム通算7勝を挙げているマッツ・ビランデル氏も、大坂なら10勝はできると信じていとしています。
ビランデル氏の発言について聞かれた大坂選手は、「区切りをつけて取り組んでいく。今からは5勝目を目指す。それができたら、次は10勝までを何回かに分割して、7勝か8勝を目指すかもしれない」とコメントしました。
さらに大坂選手は「物事を大きく捉えるのは好きじゃない。自分としては、今という瞬間に生きたい」と話し、「彼にそう言ってもらえるのは光栄だけど、プレッシャーや期待を重荷にはしたくない」と続けました。
全豪と全米オープンテニスを2度ずつ制し、ハードコートでの強さを証明した大坂選手ですが、他のサーフェスでは苦しんでおり、クレーコートの全仏オープンテニスとグラス(芝)コートのウィンブルドン選手権選手では、まだ3回戦を突破できていません。
大坂選手は「そうしたサーフェスでも違和感なくプレーできるようになる必要がある。小さい頃はグラスコートでプレーした経験が全くなかった」と明かし、「クレーに関しては、正直に言えばもう少し運があってもよかったと思う。去年のプレーは全く悪くはなかった」と話しました。
そして、ハードコート以外でグランドスラム初優勝できる可能性が高いのはどちらかと聞かれると、「できればクレー。そっちの方が先に大会があるから」と答えました。
大坂選手はまた、実績を積み重ねる中で、若い世代の刺激になりたいと話し、「私に憧れていたという選手と対戦できるくらい、長く現役を続けられたらうれしい」「残念ながら、自分は(憧れの選手だった)李娜(リー・ナ)選手とは対戦できなかった」「だけどスポーツはそうやって前進していくと思う」と述べました。
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