日本国交省が、ボーイング777型機の運航停止を指示
日本の国土交通省は、21日日曜に米国で飛行中の旅客機からエンジンの部品が落下したことを受けて、国内の航空会社に対し、同じエンジンを搭載する同型の旅客機の運航を停止するよう指示しました。
米西部コロラド州デンバーで21日(現地時間20日)、同国ユナイテッド航空のボーイング777型旅客機のエンジンが飛行中に技術トラブルにより損傷し、デンバー空港に引き返しました。この際、事故機の部品の一部が州内の住宅街に落下しました。
ボーイング777型機は、標準で横に2通路9席を配置できるより太い真円断面を用いた大きな胴体と2つのエンジンを持ち、278人~550人の乗客を乗せて飛ぶことができます。
NHKによりますと、国土交通省は、事故機と同じプラット・アンド・ホイットニーPW4000系列型エンジンを搭載している日本航空の13機と全日本空輸の19機に対し、運航停止を指示したことを発表しました。同省は、米国連邦航空局などからさらに情報収集を行って必要な措置を検討する見通しだということです。
米CNNによりますと、NTSBアメリカ国家運輸安全委員会は21日、トラブルを起こしたユナイテッド航空328便のエンジンを調べた結果、ファンブレード2枚が破壊され、残るブレードも破損していたことが分かったと発表し、「おそらく同型機の一部は使用停止となるだろう」としました。
NTSBは、21日には地元のNTSBによる調査を支援するため調査責任者や専門家がデンバー入りしており、調査ではエンジンや機体、同機に搭乗していた乗客が撮影した画像や映像を調べるとともに、飛行データやコックピットのボイスレコーダーも検証するとしています。
一方、ユナイテッド航空は同日に「慎重を期す」ための措置としてボーイング777型機全機の運航停止を発表しており、また、FAA米連邦航空局もこれに先立ち、緊急命令を出して同型機の点検強化を発表しています。
直近の登録情報によれば、今回のトラブルを起こしたエンジン搭載の航空機が運航されているのは米国と日本、韓国のみで、米国ではユナイテッド航空のみが運航しています。
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