三菱UFJFG、気候変動対策求める株主提案を否決 賛成も一定数
(last modified Tue, 29 Jun 2021 08:54:23 GMT )
6月 29, 2021 17:54 Asia/Tokyo
  • 三菱UFJFG
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ロイター通信によりますと、29日火曜に行われた三菱UFJフィナンシャルグループの定時株主総会で、気候変動への対策強化を求める株主提案が反対多数で否決されました。会社側は、すでに始めている気候変動対策への取り組みを紹介して理解を求めました。

29日の総会では、NGO団体・気候ネットワークなどを含む株主4人は、地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」に沿った投資や融資をするための目標を定めて開示するよう、定款の変更を求める提案が出されました。

これに対し三菱UFJFG側は、定款に個別具体的な業務執行に関する事項を規定することは適切ではないと同議案に反対し、総会でも反対多数で否決されました。同時に、石炭火力発電向けの投融資を2040年をめどにゼロにするなど、パリ協定の目標に沿った対策をすでに始めていると説明し、株主に理解を求めました。

会社によりますと、この提案への賛成票はおよそ23パーセントに上り、一定の支持を得た形になりました。

環境問題への関心は世界的に高まっており、その中でも経済活動を支える金融機関の融資姿勢には投資家や環境団体、国際機関から高い注目が集まっています。

同じような提案はこのほか大手商社などにも出され、株主側の要求は強まっていて、今後、投資を呼び込むためにも企業は対応を求められることになりそうです。

 

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