8月 23, 2021 16:57 Asia/Tokyo
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北海道標津町で「国後島から泳いできた」と話すロシア人男性が見つかった問題で、男性の出身地や過去の経歴などが少しずつ明らかになってきました。

国後島をロシア側で管轄するサハリン州南クリル地区行政府がインタファクス通信に明らかにしたところによると、男性は40歳前後で、ウラル地方ウドムルド共和国のイジェフスク出身だとういうことです。

また3年前、極東地域の土地1ヘクタールを希望者に無償で提供するロシア政府の制度により、国後島の最南部で標津町に最も近いゴロブニノ地区(日本名・泊)に土地を得て、移住してきたといいます。現地では、地区行政府のあるユジノクリリスク(日本名・古釜布)の南方42キロのドゥボボエ村などで暮らし、時おりトラクター運転手などをしていました。

インタファクス通信に対して行政府関係者は「今月17日に姿が見えなくなり、失踪が疑われたため、家を調べたところ、日本のポスターなどが見つかった。彼は日本文化を愛していた」と説明。「19日になって失踪した彼が根室の近くの標津に現れ、保護された」と話しています。

一方、RIAノーヴォスチが関係者の話として報じたところによりますと、この男性の氏名はワアス(旧名ウラジーミル)・フェニックス・ノカルドである可能性があるということです。

関係者は、「ワアスは北海道に出発する前、海岸にバイクを置いていった。知人にバイクをピックアップし、売却し、その金を送るよう頼んだ。また別の知人には、すでに遠いところにおり、帰りを待たないでくれという連絡がきた」と語っています。

この関係者によると、ワアス氏は2011年に在留ビザ違反により日本で拘束され、出国を命じられたといいます。また文書偽造によりタイとバリ島でも拘束された経験があると話しています。

しかし、現時点で確証となる情報は得られておらず、在札幌ロシア総領事館と札幌出入国在留管理局が連絡を取り合って、男性の身元確認を急いでいます。

 

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