被爆者・サーロー節子さん、遠戚の岸田首相に手紙
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被爆者・サーロー節子さん
カナダ在住で広島出身の被爆者・サーロー節子さんが、広島選出の岸田首相に、核兵器禁止条約に加わるよう求める手紙を送ったことを明らかにしました。
NHKによりますと、サーロー節子さんは3年前、当時自民党政調会長だった岸田氏と面会し、核廃絶に積極的に取り組むよう要請していました。
手紙の中では、当時の岸田氏の印象について「条約不参加という政府の公式見解を繰り返すだけの政治家や役人が多い中、被爆者の声に耳を傾けながら進めたいという姿勢をとても嬉しく感じました」と記しています。
その上で、日本政府が核兵器禁止条約に参加しない姿勢を変えていないことに触れ、「唯一の戦争被爆国・日本が背を向けていることが許されるでしょうか。広島選出の総理大臣が参加の決断をせずに、いったい誰がそれをするのでしょうか」と、日本の核兵器禁止条約参加を強く迫りました。
また、来年3月に開かれる予定の同条約締約国会議へ日本がオブザーバーとして参加することも求めました。
サーローさんは4年前、国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」がノーベル平和賞の受賞した際の講演で、広島で被爆して亡くなった4歳の甥のことを語りました。その甥は、岸田首相の親戚に当たる岸田英治さんで、岸田氏も自著で、サーローさんや英治さんのことに触れています。
朝日新聞によりますと、岸田氏は外相時代の2016年、核兵器禁止条約の交渉会議に「積極的に参加し、主張していきたい」と述べていましたが、政府内の強い反対を説得できず、翌年に不参加を決めた経緯があります。
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