首都圏で10年ぶりの強震、都市インフラの脆弱性まざまざ
今月7日夜に千葉県北西部を震源として発生した地震により、都市インフラの脆弱性や、2011年の東日本最震災の教訓が生かしきれていない現実が浮き彫りになりました。
特に今回は、階段からの転落などによる重傷者4名を始め、合計43人の負傷者が出ているほか、火災発生が2件、水道管の破裂が30箇所、エレベーターの停止が7万5738台、これによる閉じ込めが28件報告されており、これによる救急車や消防車の出動要請も81件にのぼりました。
なお、エレベーターに閉じ込められた人々は消防庁などにより救出され、これによる負傷者はいないということです。
また東京電力によりますと、東京都新宿区だけで250軒が停電したとされています。
さらに、今回の地震では鉄道などを初めとする交通機関にも大きな乱れが生じました。この地震の影響で脱輪した日暮里・舎人ライナーは脱輪した車両をクレーンで吊り上げる復旧工事のため、尾久橋通りの下り方面が、2021年10月8日(金)18時から通行止めとなり、復旧は週明けになる見通しです。
特に、この地震が夜の帰宅時間に重なったことから、首都圏では日付が変わっても多くの鉄道の路線で運転見合わせや始発の遅れ、間引き運転などが続き、停電した深夜の駅構内に多数の帰宅困難者があふれる事態となりました。
また、徒歩で線路を歩いて帰宅する人や駅構内で夜を明かす人々も見られたほか、鉄道駅では翌朝になっても入場規制や混雑が続き、駅から数百メートルにもわたり行列ができ、さらにはタクシーやバスの乗り場にも長蛇の列ができるなどの事態が首都圏各地で発生しています。
こうした状況を受け、足立区は都の要請により8日金曜午前2時半ごろ、北千住駅から歩いて5分ほどの千寿本町小学校の体育館を朝まで過ごすことができる一時滞在施設として開放し、千葉県流山市は、JRが運転を見合わせた影響で、同午前0時50分、流山市南流山センターを帰宅困難者向け施設として開設しました。そして港区が開放した「港南いきいきプラザゆとりーむ」では、7人が一夜を明かしています。
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