日経平均は続落、米株安や景気減速懸念が追い討ち
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日経平均は続落
東京株式市場で日経平均の下落が続いており、米国株式市場が連日軟調な値動きとなる中での世界経済の減速懸念の高まりが追い討ちをかけていると見られます。
ロイター通信が13日水曜、東京から報じたところによりますと、日経平均は一時プラス圏に浮上したものの、再びマイナス圏に沈み、その後は方向感に欠けた状態となりました。
12日火曜の米国株式市場では主要3指数が3日続落し、一連の企業決算のほか、9月のFOMC連邦公開市場委員会議事要旨発表を翌日に控えて警戒感が高まっていました。
また、IMF国際通貨基金が同日に発表したWEO世界経済見通しでは、米国、中国、日本など主要国の成長率予想を引き下げられたとともに、供給網の混乱と物価上昇圧力が新型コロナウイルス危機からの回復を阻害していることが指摘されています。
日経平均は続落スタートとなった後も下げ幅を拡大し、前営業日比237円15銭安の2万7993円46銭で安値を記録し、CPI米消費者物価指数やFOMC議事要旨の発表を前に、次第に模様眺めが強まった模様です。
特に国内証券市場では「日経平均は世界経済に連動する銘柄によって構成されている部分が大きいだけに、減速懸念がくすぶると弱気ムードになりやすい。企業決算や衆院選前ということもあり、当面は動きづらいだろう」との見解も出ています。
TOPIXは0.45%安の1973.83ポイント、東証1部の売買代金は2兆4039億9400万円となり、東証33業種では、海運業、鉄鋼、ゴム製品、銀行業、保険業などの27業種が値下がり。半面、不動産業、水産・農林業、建設業などの6業種は値上がりしました。
東証1部の騰落数は、値上がり608銘柄に対し、値下がりが1491銘柄、変わらずが84銘柄となっています。
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